2014年11月20日木曜日

高知・記憶に残る旅/二日目




 竹田さんの高知はあまりにも早い。
 

 取材で1週間滞在、同じ部屋に寝泊まりしたときなぞは、深夜まで画像処理したかと思えば、朝一番は喫茶店や風景撮影に出かけ、部屋に残された二日酔いの藤本が眠気まなこをこすってもっさり起床、「アレ⋯?」などと間抜けにこぼすのである。

 まったく高知に対する恐るべき情熱。
 そして睡眠欲を凌駕する見上げた集中力。

 嫁に布団をはぎ取られ、寝乱れ姿をあらわにした毎度のごとき藤本には、早朝の日曜市が毎度のライバルだったりする。


 胃もたれ、胸焼け、二日酔いの諸症状に悩まされながら朝7時。なにはともあれ僕ことシティおじさんは追手筋のヴィトン前すなわち日曜市の入口前にかろうじて立っていた。冬の硬い光の中開店準備にかかる店、そして店! 


 ソーリー! 道中はまたも横着してフォトログ仕立てだよ。
(一日目の模様はこちら http://fujimo-jboys3.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html )




いいね泥棒・竹田ユアン日曜市にはばかる。
この日は[あおき]のママの案内つき。
日曜市の解説はあまりないので嬉しい。


日曜市から弁当をピックして一路越知町へ。
安徳天皇の落ち延び先と伝えられる修験の山・横倉山に来てみたら、
その入口すぐにある[杉原神社]の威容にびっくらこいただ。



表参道を上がりきって尾根線辿れば[横倉宮]へ到着。
その横の断崖絶壁“馬鹿試し”に迫る、巷でウワサのセクシーボーイ。
「もう試さんでも馬鹿なんですけどね⋯」とはJ-Boys談。


この絶景だから山登りは! 左のえぐいガケが例の馬鹿試し。
なぜかおにぎり&卵焼きな高知の弁当が格別うまい。
あぁ、やったさ。「ヤッホー」を皆でやったさ!


場面は変わって土佐山田の[アリサワ酒造]を見学。
搾られゆくさまは見飽きないロマン。
代表銘柄『文佳人』は12月14日のマーケットにも登場!


ご主人と蔵を切り盛りする綾さんを囲む濃いメン。
ミーツも褒めていただき正直ハグしたかったっす。
2本買って楽しき今週の晩酌。ありがたい。


「もう魚食えないっす」ってな時に重宝するのが
我ら高知取材クルーの切り札的存在・韓国料理[景福宮]。
意味不明な店のスケール感を誇るハイメガ郊外店。



 この後は、ご想像の通り全員バスで泥のように唸り声を発しつつ眠りこけ大阪への帰路についた我ら。疲労の色はそれぞれの顔に見えるけれども、皆一様にいい顔で、各々の家路へ去っていきました。
 
 なぜ高知なのか。

 我らが高知、高知と旗振っている理由を知りたい方も多かろうと思います。大阪生まれの大阪育ち、竹田さんとは違い血縁のない僕が高知に行く理由、昨年、ミーツの『高知・鹿児島特集』の巻頭に描いたコラムを再録してみましょう。

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自然と食、人と出あう旅。
高知・鹿児島、平成の幕末に。

 二言目には高知。明るく前向きでしっかり者の“はちきん”を嫁にもらって以来、J-Boys次男でもあるカメラマンの竹田氏が高知のこと以外話さなくなってしまった。何が面白いのか要領は得ないものの、元来寡黙な彼をそこまで突き動かすものは何か、とりあえず行こかいなとなったのが4年前。その後四国特集を企画、J-Boysでは札所を踏破、そして刈谷農園(P26)へショウガ収穫旅⋯と気付けばすっかり同じ穴の狢。友人の「何がおもろいのん」に簡潔に返せないジレンマを、2人で解放したのが巻頭企画『大阪人が高知に行く理由。』(P17~)であり本特集だ。
 世界遺産、はたまた芸術祭やフェス。目立ったリゾート地があるわけでなし、「なぜ高知か」の文脈を説明する難しさったらない。交通の便や地理もそう、すぐ答えや理解を求めるイイネ社会の旅先としては不適なのかもしれない。でも、山・森・川・海一体となった生きた自然が我々を遊ばせてくれる。街での日々を省みるほど圧倒的な山海の味がある。何よりこの本にも登場いただいた、世の中や次世代のために働く強く明るい人がいる。鹿児島もそうだが、UIターン組も加わって動きも活発、年々個性的な顔を崩していく地方都市にあって、濃厚に残されたまるはだかの自然・食・人の気質は、時に息苦しい街暮らしに新たな視座を与えてくれる。
 “洗練されたおもてなし”はないかもしれないが、飛び込んで体感する旅。当初「記憶に残る」だったタイトルを「記憶に残す」へ替えた瞬間にこの企画は進み出した。僕が高知について今知ってることは全部書いた。次はあなたが自分なりの旅ガイドを作る番、だ。

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 洞察を欠いたファストなものごとと、他人を傷つける卑怯なヘイトの声が世の中にあふれています。森林資源に治安や水源、医療に教育ライフライン。ありがたいことに日本で定常的に確保されてきた国民資源を、原発や法律改正で自ら放棄してでも経済成長に走る。それが今のニッポンです。

 高知県立坂本龍馬記念館長の森健志郎さんも仰ってましたが、今は「平成の幕末」。

 仲間同志で得意なものごとをパスし合い、助け合っていく小さなコミュニティが東京一極集中の一方で増えていくのは自明です。個人的にはこの高知を通した繋がり『520会』を媒介にして、自分の表現活動や家族の楽しみの場を得ていきたいと考えているのです。

 世の中クリアカットにわかりやすい面白さばかり求められますが、「行かなわからん」それこそが高知の魅力! そう改めて言っておきましょう。


 ともかく。主宰の竹田さんはじめ関係者・参加者の皆さんに対する感謝のロールを心に流しながら、高知旅の顛末記の筆を置きたいと思います。




all text by K.Fujimoto




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