2013年8月13日火曜日

ふじもせんとくんの休暇/第一回 トワとセツナのカフェ・オ・レ。






「空ばっかり撮るひとは病んでるっていうよね」






ミーはおフランス帰りザンス、チミはどう? シェー!(殴打やむなし)。



 冷やしたり戻したり、ほんま高野豆腐ちゃうんやから。時計を外せば、自分の肌色の白さにウセヤロと毎日思う。

 読者諸賢におかれましては、蝉のふ化に感動、サザンを夜空に口ずさむ、甲子園にうっかり胸打たれたり、気持ちいかり肩な今年の夏をいかがお過ごしでしょうか。
 昨年のイタリア旅(http://fujimo-jboys3.blogspot.fr/2012/08/blog-post.html)よろしく、今年も家族のシェルパとして、特集班長終わりの焼死体として、空っぽの引き出しその充填のため、休暇を無理くり取って海外へ繰り出して参りました。


 夜な夜なワイン片手に書きためた全八回は計一万字! 盆の夜長の楽しみに、ご先祖さまとひっそり携帯手繰って読んでいただければ有り難いことです。暗いとこで読んじゃダメだよ! それでは⋯ヒィウィゴー!(開高風にキメた)。




************************************
一日目

 「ひとは、どうして叶いもしない夢を追いかけるのでしょうか。どうして!失敗しても懲りないのでしょうか。どうして…」


 7月23日、関西国際空港34番ゲート前。
 名残りメールに興じる人マッサージ機に座る人、今日び古畑任三郎よろしく眉間に手をあてがい背中まるめつ、ホワイホワイと聞いてまわる不審な人影があります。きっと母親と祖母のシェルパとして雇われた外国人でしょう。

 トランクの名札を改めると…、あっ「FUJIMOSENTOKUN」! あのどんぐりまなこに出っ張った腹⋯帰って来たふじもせんとくんです!

 『高知・鹿児島特集』の班長として15時間労働をひと月こなしたぼろ雑巾、そして日程、母親のシェルパという役割までまったく昨年のイタリア旅と相似形を成す夏の日の2013です。

 「同じツアーにかわいいコいないかな」

 毎度この一点は志望校より譲れない願いで、でも徹夜の関空、その集合場所で見たのは授業中に犬が校庭へ駆け込んでくるよりもどうでもいい景色なワケで…。

 「あっ…ああ。うん、うん?嘘だよね?あはは。えっ?そっ、そうなんだ…ふー」。

 賢明な読者諸兄のおかげで、こうして皆まで言わなくて済みます。モン・サン・ミシェルの下でカルヴァドス、カフェ・ド・フロールのテラスでオムレツ。フラウかクレアか知らねども、ぶっとい雑誌読みふける女子を飛行機で見初め、かぶっていたヘレン・カミンスキー拾い上げ「落ちましたよ」そう渡してあげるはずだったのです。

 甘い夢はここに断たれ、涙と鼻水のカフェ・オ・レを早くも流し込まれては、冒頭のごとく古畑任三郎と化して関空34番ゲートに彷徨するのでした。

いやしかし。

 禅機一瞬といいますれば、この休暇で何かを見つけようじゃありませんか。ふじもせんとくん引退試合として、フランスという観光の巨魁にぶっとい言葉のホースで水撒いてやろうじゃありませんか! 

「Here we go!」

買い込んだ本、前のポケットぶっ差して、かちゃりシートベルト腰に巻き、11時発エアーフランス、離陸寸前。


「しかし、飛行機も出てないのによくこれだけ書けるもんだねえ。先が思いやられるよ」


〜まだまだつづく〜
all text&photo by K.Fujimoto




0 件のコメント:

コメントを投稿